ラジニカーント(バシーガラン博士/チッティ)
1950年、南インドのカルナータカ州バンガロール生まれ。インドを代表するスター俳優。愛称は「スーパースター・ラジニ」。警察官の父親の三男として生まれたラジニは、ホテルのポーターや大工など様々な仕事を転々とするなか、州都バンガロールで「タバコの投げくわえ」パフォーマンスが話題となり、バスの名物車掌となる。その噂を聞きつけた南インド映画界の巨匠K・バーラチャンダル監督に見い出され、1975年に『Apoorva Raagangal』で映画デビュー。初期の頃は悪役を演じることが多かったが、1980年代には庶民の味方のヒーロー役を演じヒット作を連発、トップスターの地位を不動のものとした。1988年には『インディアナ・アドベンチャー/ブラッドストーンの謎』でハリウッド映画にも進出。90年代には『ダラパティ/踊るゴッドファーザー』(91)、『Mannan』(92)、『Annamalai』(92)、『Uzhaippali』(93)、『ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!』(94)といったヒット作を連発し、トップスターとして君臨。『バーシャ!踊る夕陽のビッグボス』(95)は爆発的にヒットし、ラジニカーントはカルト的な存在となって、ファンから「神」と崇拝されるようになる。また、1998年に日本で公開された『ムトゥ 踊るマハラジャ』(95)の大ヒットにより、日本でも多くのファンを獲得した。2007年に出演したシャンカル監督の『ボス その男シヴァージ』がメガヒットし、監督と再タッグを組んだ『ロボット』(10)は興行収入100億円を超える世界的大ヒットを収める。タミル・ナードゥ州映画賞に6度輝き、最優秀主演男優賞を4度、最優秀男優特別賞を2度、フィルムフェア賞最優秀タミル男優賞も受賞。さらに、病院や学校、老人ホームなどを建設、被災地・貧困者・被差別女性などを支援、近年は政界への進出も表明した。今なおインド映画界が世界に誇る国民的スーパースターであり、俳優を超えた存在へと昇りつめている。

フィルモグラフィー(日本劇場公開・ソフト販売作品)
● ダラパティ 踊るゴッドファーザー(91)
● ヤジャマン 踊るマハラジャ2(93)
● ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!(94)
● バーシャ!踊る夕陽のビッグボス(95)
● ムトゥ 踊るマハラジャ(95)
● アルナーチャラム 踊るスーパースター(97)
● パダヤッパ いつでも俺はマジだぜ!(99)
● バーバー(02)
● ラジニカーント★チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター(05)
● ボス その男シヴァージ(07)
● ロボット(10)
● ラ・ワン(11)
● Lingaa リンガー(14)
● 帝王カバーリ (16)
● ロボット2.0(18)
まさかの本格派ハードSFアクションにシフトを入れた2作目。こう来るとは思わなかった!想像の斜め上をハトに乗ったクッティが飛んで行った。もう、好きにやればいい(やってるか)
大槻ケンヂ(ミュージシャン)
爆笑必至の衝撃作!なぜこんなに面白いんだ……。
滝藤賢一(俳優)
ハリウッド的常識を吹き飛ばすようなアイディアを勢いで押し切って転覆させても
おかまいなしで未踏の地まで全速力で突っ走るインドのバイタリティがもう凄すぎますが、
それよりも!
「ムトゥ」からもう四半世紀が過ぎたスーパースター・ラジニの健在っぷりが嬉しい!
オープニングのスーパースター・マークも健在。やたら豪華なCGになったし!
樋口真嗣(映画監督)
おっさんずロボット、復活!このAIな時代にそこを敢えて死守し続けるインド映画はDS(ど うかし てる)!踊るマハラジャ健在なり。ゼロを発見した国だもの。世の中を正して平和を頼むぜ!
みうらじゅん(イラストレーターなど)